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🜍陰陽五行・在り方

相生相剋論 ― 互いに生み出す関係と、抑え合う関係

2023年5月17日

陰陽五行には、相生相剋という考え方があります。五行が互いを生み出す「相生」と、互いを抑制する「相剋」。このふたつの関係性が、世界の循環を静かに支えています。

相生相剋論 ― 互いに生み出す関係と、抑え合う関係

陰陽五行には、相生相剋(そうしょうそうこく)という考え方があります。

五行のひとつが、他の五行を促進したり、助長したりする関係を「相生」(そうしょう)といいます。

その一方で、五行のひとつが、他の五行を抑制したり、制約したりする関係を「相剋」(そうこく)といいます。

助け合う関係を「相生」、抑え合う関係を「相剋」。世界の循環は、このふたつの関係性によって、静かに支えられています。

相生相剋の関係

生み出す関係 ― 相生

相生は、新たに生み出したり、互いに助け合ったりする関係性です。

五行の図で表すと、次のようになります。

相生の関係

木 → 火 → 土 → 金 → 水、という順に、それぞれが次の相手を育てながら、無限に循環していきます。

「木」から順に追ってみると、

  • 木がこすれて摩擦を起こすと、が生まれます
  • 火が燃え尽きると、灰が残り、となります
  • 土の中で、年月をかけて鉱物が形づくられ、が生まれます
  • 金属が冷えると、その表面に露が結ばれ、が現れます
  • そしてその水が、またを育てていきます

こうして、五行は互いに生み出し合い、循環し続けています。ある五行が他の五行を生み出し、助長していく関係を、相生関係と呼びます。

相手を助けていけば、巡り巡って自分にも戻ってくる。古代の智慧は、自然界の流れを通して、そんな道理を語りかけてくれています。

抑える関係 ― 相剋

一方で、相剋は、ある物事が他の物事を抑制したり、破壊したりする関係性です。

五行の図で表すと、次のようになります。

相剋の関係

木 → 土 → 水 → 火 → 金 → 木、という順に、それぞれが次の相手を剋しながら、こちらもまた無限に循環していきます。

「木」から順に追ってみると、

  • 木は土に根を張り、栄養分を奪っていきます
  • 土は水をせき止め、濁らせていきます
  • 水は火を消していきます
  • 火は金属を溶かしていきます
  • 金(斧)は木を切り倒していきます

こうして、五行は互いを抑え合いながら、もう一方の循環をつくっています。ある五行が他の五行を抑制し、破壊していく関係を、相剋関係と呼びます。

相剋もまた、ありがたい関係

相剋は「抑える」関係と聞くと、どこかマイナスの印象を抱かれるかもしれません。けれど、一概にそうとも言い切れません。

このさき陰陽五行を、人と人との関係に当てはめて考えていくとき、人は誰かに鍛えられながら育っていく側面もある、ということに気づかされます。

その意味で、相剋関係にある相手とは、自分を鍛えてくれる、ありがたい存在であるとも言えます。

相剋関係にある人と出会ったときには、「自分を磨いてくれる、ありがたい存在」と捉えてみてください。きっと日々の関係性が、少しずつ生きやすいものに変わっていくはずです。

ただし、相手が自分のためを思って厳しくしてくれているのか、それとも単なる嫌がらせなのかは、見極めが必要です。後者であれば、その人から距離を取ることも、ひとつの選択肢です。


次のページでは、五行が、人の本能や臓器、方角にどのように割り当てられるのかを、ご一緒に学んでいきます。

陰陽五行とは陰陽五行を学ぶ もあわせてご覧ください。