陰陽五行の世界
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🜍陰陽五行・在り方

五行のもともとの意味 ― 生活に欠かせない五つの材料が原型

2023年5月16日

陰陽五行の「五行」には、もともとの意味があります。木・火・土・金・水の五つの要素は、人間の生活に欠かせない材料として捉えられてきました。その原点を、古代の智慧から紐解きます。

五行のもともとの意味 ― 生活に欠かせない五つの材料が原型

陰陽五行の「五行」という言葉には、もともとの意味があります。

五行とは、木・火・土・金・水の五つの要素で物事をとらえる考え方ですが、その記述が最初に登場するのは、中国最古の歴史書である書経です。書経は、儒教の経典のひとつでもあり、孔子の手によって編まれたとも伝えられています。

五行は、生活に欠かせない材料 ― 五材

書経には、五つの要素について、それぞれ次のような言葉が添えられています。

  • 水には「潤下(じゅんか)」
  • 火には「炎上(えんじょう)」
  • 土には「稼穡(かしょく)」
  • 金には「従革(じゅうかく)」
  • 木には「曲直(きょくちょく)」

これらは、人間が生活を営むうえで欠かすことのできない材料、すなわち五材(ござい)として説明されてきました。

要素 性質 補足
潤下(じゅんか) 万物を潤し、高いところから低いところへ向かうこと
炎上(えんじょう) 燃え上がること
稼穡(かしょく) 万物を育て、実らせること
従革(じゅうかく) 常に変化していくこと
曲直(きょくちょく) 曲がったり、まっすぐ伸びたりすること

古代の人々は、飲食や農耕、闘いといった日々の営みのなかで、この五つの要素こそが「欠かすことのできない基本要素である」と気づいていきました。自然と暮らしを見つめる視線の積み重ねが、五行という思想を形づくっていきました。

五材を利用して生活がある ― 五行の成り立ち

「行」という字には、もともと「使う」「利用する」という意味があります。

「五材」と「行」の考え方を合わせると、五行とは、人間が生活していくうえで欠かせない材料(五材)を利用させてもらいながら、暮らしを成り立たせている、という思想として読み解くことができます。

五行の成り立ち

五行とは、単なる五つの要素を指す言葉ではなく、生活そのものを表す考え方でもあったのです。

互いに生み出し、抑制する関係 ― 相生相剋論

人間の生活に欠かせない材料という形で生まれた五行の考え方は、やがて発展し、それぞれの要素が互いに生み出したり、抑え合ったりする関係にあることが見出されていきます。

これを、相生相剋論(そうしょうそうこくろん)といいます。

次は、相生相剋論の考え方について、ご一緒に学んでいきます。


陰陽五行とは のページもあわせてご覧ください。