このページでは、スティーブン・R.コヴィーさんの「7つの習慣」をもとに、7つの習慣を自分のものにするために必要なことを考えていきます。
このページは、第4の習慣「Win-Winを考える」です。
最初のページに7つの習慣を自分のものにするために大切なことを書いています。まだ、お読みになっていない場合は、そちらも参照頂けると、うれしいです。
(目次)
第4の習慣「Win-Winを考える」
第4の習慣は「Win-Winを考える」です。
自分も相手も双方勝つことですね。
考え方はごもっともなんですが、実際にやろうとするとなかなかうまくいきません。なぜなんでしょう?
わたしたちは、無意識のうちに勝ちと負けで考えてしまう
実際にWin-Winがうまくいかない要因としては、わたしたちが無意識のうちに勝ちと負けで考えてしまっていることにあります。
子供のころはかけっこで競争、学生になれば勉強で順位付け、就職しても出世争いや上司からの評価で「勝った!」とか「負けた!」と感じる中で生きてきたのだから、意識を変えていかない限り「両方勝つ!!」なんて考え方が形成されるわけがありません。
人間関係は、「勝ち」と「負け」だけではない!
人間関係には、つぎの6つの考え方があります。
人間関係 | 考え方 |
Win-Lose | 自分が勝ち、相手が負ける |
Lose-Win | 自分が負けて、相手が勝つ |
Win-Win | 自分も相手も勝つ |
Lose-Lose | 自分も相手も負ける |
Win | 自分の勝ちだけを考える |
Win-Win or No Deal | 自分も相手も勝ちにならなければ、取引しない |
Win-Lose
相手を負かして、自分が勝つことが大切だ!という考え方です。
なにがなんでも勝ちたいと思う強気な人によくいますね。
Lose-Win
自分が負けても、相手を勝たせることが大切だ!という考え方です。
自分の気持ちよりも相手を優先してしまいがちで、相手のことを思いやることを意識しすぎると、この考え方に陥ってしまいますね。
Win-Win
このページのテーマである自分も相手も勝つ!という考え方です。
「勝つ」というよりは、「どちらもが納得のいく結果を目指す!」と考えたほうがイメージしやすいと思います。
人生は、みんなで力を合わせながら、みんなで幸せになっていく場と捉えます。
Lose-Lose
相手に勝ちたい!と思い過ぎるがあまり共倒れになってしまう状況です。
最初から両方負けたいと願っているわけではないので考え方というか、両方が勝ちたいと思いすぎて、結果的に両方が不幸になってしまう「状態」と考えたほうがイメージしやすいですね。
Win
自分の幸せだけを願う考え方です。
人間関係というより、世の中はひとりだけで他のひとがどうなろうと関係ない!って感じの考え方ですね。
Win-Win or No Deal
両方が勝つことを目指すけど、うまくいかなさそうならそれ以上はやらない、という考え方です。
消極的なようですが、相手との今後の関係性を配慮した考え方です。
自分も相手も納得できる「Win-Win」を目指す!
わたしたちが目指すべきは、自分も相手も勝つ「Win-Win」の考え方です。
そして、Win-Winを実現させるために必要になるのは「勇気や闘争心」といったと強気な気持ちと「思いやりや相手への配慮」といった相手を思いやる気持ちに加え、幸せはみんなの分がたっぷりあるという「豊かなマインド」です。
「勇気や闘争心」が強すぎると「Win-Lose」になってしまいますし「思いやりや相手への配慮」が強すぎると「Lose-Win」になってしまいます。
「勇気や闘争心」「思いやりや相手への配慮」の気持ちを持ったうえで「みんなが幸せになれる!」というマインドがあると「Win-Win」にたどり着くことができます。
うまくいかない時は「No Deal」を選ぼう!
目指すのは「Win-Win」ですが、どうしてもうまくいかない時があります。
そんな時は、勝ちに固執せずに、見送る(No Deal)を選択するということも思い出してみましょう。
勝ちに固執してしまうと、どうしても、どちらかが妥協したり、誰かが我慢してたり、わだかまりがある状態で終わることになります。
その場合、その後の関係性にも影響が出てきますので、今後、ギスギスしたりする可能性もあります。
そんなことであれば、思い切って、取引自体を見送る(No Deal)ことを選んでみましょう。
その時は、惜しい気持ちがあるかもしれませんが、大事なのは仲間です。仲間と一緒であれば、また新たな取り組みが生まれ、もっと幸せになれるチャンスも廻ってきますよ。