会社を辞めて、新しい会社を探す時は、職務経歴書を書いて提出する必要があります。
職務経歴書は、これまで経験した職務を要約して書けばいいのですが、初めて転職する人にとっては、どのように書けばいいのか迷うと思います。
また、職務経歴が長い人にとっては、書く内容が増えてしまって、経歴書のページ数が増えてしまいがちです。このページでは、わかりやすく、簡潔な職務経歴書の書き方を説明しています。
また、わたしは、IT系企業に20年間ほど勤めており、マネージャー経験もあるので、IT系企業に勤めていた人はどんな内容を書けばよいのかも解説しています。
初めての転職で書き方がわからない人、職務経歴書が長くなりすぎて困っている人の参考になりましたら、幸いです。
(目次)
職務経歴書テンプレート(Word)
履歴書に関しては、厚生労働省が最新版の履歴書様式を作成してくれています。
これからも変化するかもしれませんので、厚生労働省のページからダウンロードしてください。
職務経歴書の記載項目
職務経歴書に記載する項目は、大きく5つあります。
【1】職務概要
今までの職務経験を要約して、なんとか3行くらいでまとめましょう。
転職経験のある方は、前の会社では大まかに何をやっていて、今の会社では何をやってきたのかを考えていくと考えやすいです。
細かなプロジェクト内容はこの後の職務経歴で記述するので、システム開発、インフラ構築、プロジェクト管理・・・くらいのレベル感で、やってきたことを考えてみてください。
サンプルとしては、以下のような感じです。IT系企業は、マネジメント経験や営業経験も重視されますので、もし経験がある場合は、マネジメントや営業の経験にも触れてみましょう。
システムエンジニアとして、〇〇年間業務。当初〇年間は、開発会社にてプログラム開発を中心に業務し、現在の会社に転職。以降は、インフラ構築、システム開発、ヘルプデスク運営、プロジェクトマネジメント等、多岐にわたって業務。多くの業務では営業とともに顧客への提案活動も実施。
【2】職務経歴
やってきた経験をプロジェクト単位で記載していきます。
プロジェクトの期間と業務内容、利用した製品やOS環境、役割、人員規模を書いていきます。
もし、細かなプロジェクトをたくさんやっていて、書ききれない場合は、プロジェクトで出した成果・実績や取組が語れるものを中心に書いていきましょう。
分かりやすく書く
相手にとってもわかりやすく親切な内容になるように、わかりやすい言葉で書きましょう。
もし、専門用語を書く必要があるなら、補足説明などを付けてあげるとよいです。
あと、プロジェクト内容を単純に羅列していくと、読みにくくなってしまいます。
最初の1行目にプロジェクトの要約説明をしたり、項目ごとに改行したりして、パッと見て、読みやすい経歴書にしましょう。
数字が出せるものは数字を書く
何か数字が出せるものは、数字を記載しましょう。(売上、開発本数、部署数)
具体性が増して、相手も業務内容がイメージしやすくなります。
どのような役割を担っていたかを書く
そのプロジェクトでどのような役割を担っていたのかも、重要なポイントになります。
役割やそのプロジェクト規模(人員数等)も記載しましょう。
実績や成果をイメージしながら書く
面接などでは、職務経歴書をもとに、これまでやってきた職務を説明します。
それぞれの職務でどんな実績や成果が出たか?何を得たのか?を説明できるようにイメージしながら書きましょう。
「このプロジェクトを通して、何を得たのか?」は、改めて考えてみると難しいので、突然聞かれて、アタフタしないように。
【3】取得資格
取得した資格を記載しましょう。
基本的には、ITに関連する資格を中心に書きますが、語学や経営に関する資格もIT企業は重視しますので、TOEICや簿記、マーケテイング関連などの資格を取得していれば、記載しましょう。
【4】開発・PCスキル
開発スキルやPC操作に関するスキルを記載しましょう。
開発スキルは、言語名やどんなプログラムを作ったのか?業務として作ったのか、自己学習の範疇で作ったのかも、記載しておくとよいです。
PCスキルは、Office関連やWindows,MacなどのOSで、どのような種類のアプリを操作できるのか記載しておきましょう。
企業としては、どんな仕事を任せやすい人なのかがイメージできます。
【5】自己PR
これまでの業務を通して、培った事柄や大切にしていること、今後の業務でやっていきたいと思っている事柄を中心に記載しましょう。
その他、自己PRですので、自分がアピールしたいことを何でも書いてOKです。
3ページ以内で書く!
職務経歴書は、3ページ以内で書いてください。
あまりにもページ数が多いと、読んでもらえなくなります。
昔の職務や成果・実績が感じられなかったプロジェクト内容を削るなどして、多くても3ページにまとめてください。