このページでは、業務を行う上での作業工数の見積もり方を説明しています。
作業工数は、なにかの仕事を発注したり、受注したりする時、その仕事はどれくらいの作業ボリュームがあるのかを表す数値となり、費用に直結します。
下で作成する作業工数表がキッチリと作られておれば、発注者側も受注者側も双方納得して、仕事を進められるようになりますよ!
(目次)
作業工数表のテンプレート
全体構成
作業工数表は、大きく、以下の3項目で考えていきます。
【1】作業明細
まずは、1つの仕事に中に、どんな作業があるのか作業の明細を考えましょう。
作業する内容や作業時間をイメージできるように分解!
作業明細を考えるには、自分自身がその作業をするとしたら、どれくらいの時間がかかりそうなのかをイメージできるくらいの単位に分解しましょう。
たとえば「設計作業」とザックリと言われても、何を何時間やればいいのか、まったくわかりません。
「設計作業」であれば、「メンバー間で仕様検討の打ち合わせ」と「打ち合わせ結果のまとめ」に分解してみましょう。
「メンバー間で仕様検討の打ち合わせ」であれば、だいたい2時間くらいかなぁとイメージできますし、「打ち合わせ結果のまとめ」も半日の4時間くらいあれば、だいたいできそうだなぁとイメージできます。
作業をイメージできる形で、仕事を分解し明細を記載していきましょう。後から見直せばよいので、まずは書いてみましょう!書いてみれば、イメージが沸いてきたりしますよ!
【2】作業内容/工数根拠
次は、作業内容と工数根拠を書きましょう。
一般の人がわかる言葉で書く
作業内容は、先ほど【1】で作成した作業明細がどんな内容なのかを記載します。
工数明細表は、お客さんの経理担当者や事務作業担当者も見る資料になるので、あまり専門用語は使わず、一般的な人が理解できる言葉で記載しましょう。
経理の人が「この作業は必要なの?」と思って、差し替えされたりすると、その説明のための打ち合わせ時間を設けたり、資料を作ることになったりする場合もあり得ます。
作業内容は、誰でも理解できる言葉で記載するよう心がけましょう。
複数回/複数人でやる場合は、数を書く
あと、その作業が一カ月間毎週やったり、3人の人で作業したりと、複数回/複数人でやる場合は、その数も記載しておきましょう。
1カ月間、毎週なら、合計4回ですので、「合計4回開催」
有識者も交えて、レビュー会議を開催するなら、「担当者+有識者の2名で実施」とか。
【3】で見積もられる工数がどんな根拠で算出されたのかがわかるようにしてください。
【3】工数計算
最後は、【1】【2】で記載した作業時間と数を掛け合わせて、工数を算出するだけです。
単位はちゃんと書く!
単位が時間なのか、人日なのか、人月なのか、わかるように書きましょう。
地味なところですが、単位が書いてないと、見る側として、結構迷います。
1人日、1人月の計算方法
一般的に1人日は8時間、1人月は20日と考えて、計算する機会が多いです。
このページでは、1人日は8時間、1人月は20日で計算していますが、たまに「休憩時間を抜いて計算してほしい!」とか「今月は休みが多いから日数を少なくして計算してほしい!」とリクエストされる場合もありますので、その場合は、数値を読み替えてください。
合計時間 ÷ 8 = 人日
合計時間を8で割った数値が人日です。
合計時間が8時間なら1人日ですし、12時間なら1.5人日です。
人日 ÷ 20 = 人月 (合計時間 ÷ 160 = 人月)
人日を20で割った数値が人月です。(合計時間を160で割ってもよいです)
20人日(160時間)なら1人月ですし、30人日(240時間)なら1.5人月です。
自分の才能を診断してみよう
こちらのページで、自分自身にはどんな才能があるのかがわかります。新たな自分を見つけることができますよ!