先日、名古屋伏見のミリオン座にて「やったぜ!じいちゃん」という映画を観てきました。
映画を観たあとに一男さん・瑞枝さんと食事もご一緒できたので、とても貴重な体験となりました!
日本民間放送連盟賞 準グランプリ受賞作品
元々「やったぜ!じいちゃん」は、2022年日本民間放送連盟賞で準グランプリを獲得したCBCテレビ制作のドキュメンタリー番組です。全国の民放の中から選ばれてるからすごいですね。
映画は、TBSドキュメンタリー映画祭2023「本気の人間は面白い。」にて上映されました。
話は、一通の手紙から
CBCテレビが取材を始めたきっかけは、一通の手紙からでした。
「私の父、舟橋一男は生まれてすぐ脳性まひで障がい者となり、話すことも歩くこともままなりません。
50年前、そんな父をCBCテレビが番組にしてくれました。内容は、父とその友人、障がい者4人だけで北陸の温泉へ旅行する様子を描いたものです。
当時は、家族に障がい者がいること自体を隠してしまうような時代。そんな中で障がい者だけのグループ旅行は、世間的には非常識なことだったと思います。
しかし、父たちの旅をテレビで取り上げてもらったことで、全国の障がい児を持つ親御さんたちから『大変勇気づけられた』などと、大きな反響があったようです。
子どもの頃、20歳までは生きられないと診断された父ですが、73歳の今も元気に幸せに暮らしております。結婚し、2人の娘をもうけ、今では孫もおります。
このたび、その父の思い出の北陸の温泉へと、50年ぶりに家族旅行で出かけることにしました。ついては、CBCさん、もう一度撮影に来てくれませんか?」
この手紙をきっかけに撮影が始まります。
それにしても、50年前に障がい者だけで旅行に行くって、すごい行動力ですね。50年前の時点で感服です。
毎日、前向きで楽しげに生きている
主な登場人物は、脳性マヒで身体が不自由な舟橋一男さんとその奥さんの瑞枝さんです。
お二人の会話シーンを見ていると、お互いに意思疎通ができていて、普通の夫婦と何も変わらないように見えます。
途中、水やお酒を飲んだりするシーンがありますが、とにかく美味しそうに飲まれますし、コーヒーが熱くて飲めないシーンは、単純に面白いです。
一男さんの言葉が ”出会った頃から”わかった
映画の中でも出てきますし、お食事の際にも、お聞きしましたが、瑞枝さんは一男さんの言いたいことが、”出会った頃から”わかったそうです。
ただ、ほかの脳性マヒの方の言いたいことは、そこまでわからないそうなので、一男さんとは、言葉を超越した何かがあるとしか思えませんね。
オンライン配信
TBSドキュメンタリー映画祭 2023では、オンライン配信もやっています。
2023年4月14日 23:59 までの期間限定になりますが、一度、見てみる価値はある映画です。