烏山頭(うさんとう)ダムは、日本統治時代に八田與一(はったよいち)技師たちが建設されたダムで、建設当時は東洋一の巨大ダムです。
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烏山頭(うさんとう)ダム
烏山頭ダムは、台湾南部の台南市から北東の場所にあります。
建設当時、東洋一の大きさを誇り、全長1万9千キロ以上の灌漑給水路・排水路や水道橋、水門、井戸も作られて、この地域の水害被害をすべて解決しました。
このダムのおかげで、香川県ほどの広さがあるこの地域を不毛の地から緑豊かな穀倉地帯に変え、台湾南部の水問題を解決しました。
八田與一技師銅像
八田與一技師は、普段の作業着を着て、普段の仕事風景のように座った姿で銅像になっています。
自分が偉ぶるのが嫌だから、この姿を条件に銅像になることを許可したそうです。
八田與一技師の目線の先には、烏山頭ダムがあります。
また、戦後に銅像を壊されるのを防ぐために地元の農民が銅像を隠していたため、今も残っているそうです。地元の人からも深く愛される存在だったんですね。
烏山頭ダムの全体地図
当時日本にもなかった最新式の蒸気機関を使ってダム開発に着手していたそうです。台湾を誠実に統治していた証です。
仕事風景
八田與一技師肖像画・執務室
殉工碑
当時のダム建設で命を落とした方々の殉工碑です。
台湾人・日本人関係なく同列に扱われて、慰霊されています。
八田與一技師の妻 外代樹さん像
外代樹さんは、終戦の1945年9月1日にダムの放水路で身を投げました。享年45歳。
9月1日は、烏山頭ダムの着工日です。
烏山頭(うさんとう)ダムの場所
烏山頭ダムは、台湾南部の台南市から北東の場所にあります。