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【台湾】嘉義市副瀬富安宮に神として祀られている日本人警察官

義愛公は、台湾南部の嘉義市東石副瀬村にある「富安宮」に土地神として祀られています。

台湾統治時代に日本から赴任した警察官、森川清治郎巡査がその人です。

 

義愛公とは?

義愛公(森川清治郎巡査)は、1900年ごろ台湾統治時代に東石副瀬村の派出所に着任しました。

その当時は、台湾統治の末端は警察官が担っており、治安の維持だけでなく、衛生管理や各種命令の伝達、政策の執行など、多くの職務がありました。

さらに、農業指導、道路の補修や敷設に伴う労役管理、各種調査、職業訓練、浮浪者の収容などもあり、多忙な日々を過ごしていたそうです。

日々の多忙な業務に加えて、森川巡査は寺子屋を設け、日本から教科書を取り寄せ、自らが教師となって読み書きを教えていたそうです。

森川巡査の最期は自決でした。

当時、税金が新たに課されることになりましたが、森川巡査は農村地域の貧困状態をわかっていますので、税金を徴収されることにより、住民がさらに困窮することに心を痛めていました。

台湾総督府に減税を申し出ますが、台湾総督府からは住民を扇動したと叱責され、戒告処分を受けてしまいます。

森川巡査は、さらに心を痛め、1902年4月7日に自決します。享年42歳でした。

 

 

義愛公像

 

富安宮(義愛公)の場所

副瀬富安宮は、台南の北、嘉義市の西に位置します。

ぜひ、訪れてみてください。

(Google Map)