このページでは、セキュリティ対策のひとつである「パソコンへのウィルス対策」について説明いたします。
このシリーズは、IPAの「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」に基づき、中小企業が実施すべきセキュリティ対策について、順番に解説しています。
対策の目的
利用しているパソコンやサーバがコンピュータウィルスに感染しないようにウィルス対策ソフトを導入します。
ウィルス対策ソフトはたくさん存在しますので、その中から選定して導入します。
ウィルス対策ソフトの選定
ウィルスがパソコンやサーバに侵入する経路は、主に以下の3つです。
侵入経路 | 侵入の手口 |
Web | Webサイトを閲覧した時にダウンロードされる |
メール | メールを受信した時にダウンロードされる |
USB,CD等の外部メディア | USBやCDを開いた時にコピーされる |
これらの侵入経路に対して、自社がどのようにウィルス対策しているかを考えます。
Webやメールは、パソコン内でウィルス対策しなくてもインターネットの回線契約しているプロバイダでウィルス対策している場合もあります。そういった場合は、パソコンでのウィルス対策は、USB等の外部メディア対策だけに絞っても大丈夫です。
主要なウィルス対策ソフト
主要なウィルス対策ソフトを明記します。
対策ソフト | メディア対策 | Web対策 | メール対策 | 費用 有無 |
MicroSoft Defender | 〇 | × | × | 無料 |
トレンドマイクロ | 〇 | 〇 | 〇 | 有料 |
マカフィー | 〇 | 〇 | 〇 | 有料 |
シマンテック | 〇 | 〇 | 〇 | 有料 |
MicroSoftDefenderは無料で使える!
MicroSoftDefenderは、Windowsパソコンを使っている方は、最初から入っているウィルス対策ソフトで、無料で使えるのが魅力です。
また、ウィルス対策ソフトのテスト機関:AV-Comparativesが提供する「ビジネスセキュリティテスト」でも、 Microsoft Defender は保護率99.8% という高い評価を獲得していますので、無料と言っても、ウィルス検出機能は十分です。
ただし、Webやメールへのウィルス対策機能は持っていないのと、ある程度の規模の会社だと端末の集中管理(どのパソコンがどんなセキュリティ状態なのかを管理者が確認する機能)がやりづらいのがデメリットです。
トレンド、マカフィー、シマンテックは安心感抜群!
トレンドマイクロ、マカフィー、シマンテックは、昔から3大ウィルス対策ソフトとして有名で、企業でもたくさん使われています。機能はたくさん持っていますので、安心感は抜群です。
わたしは、会社で使っていた流れでトレンドマイクロを使っていますが、どの会社も切磋琢磨して機能改善していますので、大きな差が無い印象です。
3社で迷う場合は、値段や営業担当者のサポート内容で選ぶのがよいと思います。