自分で考えたアイデアをもとに、アプリケーションを自分で作ってみたい場合、プログラミングをする必要があります。
ただ、プログラミング言語はたくさんあって、どれを選べばいいのかがわかりにくいです。
このページでは、デスクトップアプリケーションを作りたい場合の代表的なプログラミング言語の特徴と習得難易度を整理しています。
(目次)
デスクトップアプリとは?
デスクトップアプリとは、パソコンの中にインストールして動作するアプリケーションのことです。
データや設定ファイルなどは、ネットワーク(インターネットや社内のネットワークなど)上に存在する場合もありますが、プログラムの本体としては、パソコンの中に存在します。
パソコンの中のプログラム本体を起動して、アプリケーションが動作します。
C#(シーシャープ)
C#はマイクロソフトが開発したプログラミング言語です。
マイクロソフトが開発していますので、Windowsアプリケーション開発に非常に適しています。
.NETフレームワーク(ドットネットフレームワーク)という実行環境を利用して開発を行います。.NETフレームワークは、データベースやWebアクセス、グラフィック処理、セキュリティなど多くの機能を提供してくれますので、独自で機能開発する手間を削減してくれます。
また、Unityを使ったゲーム開発は、C#を使う必要があります。将来的にUnityを使ってゲーム開発をしてみたい方は、C#を勉強するのがよいです。
難易度は、初~中級レベルで、プログラミング規則は他の言語と似ているところもありますし、学習するための教材も豊富ですので、勉強しやすいプログラミング言語です。
Visual Basic(ビジュアルベーシック)
Visual Basicはマイクロソフトが開発したプログラミング言語です。
エクセルなどのOffice製品にもVBA(Visual Basic for Application)として、入っており、作業を自動化する為のマクロとしても利用できます。
ボタンやテキストボックスを部品として画面に配置し、部品単位にプログラムを記述していく為、直観的なプログラミングができ、プログラミング初心者にとっては、非常にわかりやすいです。
わたしも、デスクトップアプリを始めて開発した時は、VisualBasicを勉強しました。
ただし、VisualBasicは、C#などに比べパフォーマンスが悪かったり、動作できるOS環境の制限があったり、最近は人気がなくコミュニティが少ない傾向にあります。
Office製品の作業自動化など特化した開発であれば問題ありませんが、今後も幅広く開発をしていきたい場合は、他の言語を勉強したほうがよいかもしれません。
Python(パイソン)
Pythonはシンプルで読みやすい文法を持つプログラミング言語です。
ウェブアプリケーション開発にも利用されますし、デスクトップアプリ開発でも利用されます。
Pythonの文法はシンプルで明快なため、初心者にも理解しやすく、読みやすいコードを書くことができます。また、DjangoやFlaskなどのフレームワークを使うことで、Pythonでのウェブアプリケーション開発を効率化することもできます。
AI機械学習にも活用されていますので、活用の幅と学びやすさを考えると、初心者にとっては、最も学習しやすく活用しやすい言語だと思います。
Java(ジャバ)
Javaはクロスプラットフォーム(色々なOS,ハードウェア環境)のプログラミング言語であり、大規模なウェブアプリケーションの開発に使用されます。
厳密な文法を持つ言語であり、正確な文法ルールに従う必要があります。初学者にとっては最初の学習のハードルが高いかもしれません。
ただ、javaはセキュリティを重視して設計されており、様々なセキュリティ機能が組み込まれています。例えば、メモリ管理、例外処理、アクセス制御などの仕組みがあり、信頼性の高いアプリケーション開発をサポートします。
また、マルチスレッド処理をサポートしており、複数のスレッドを同時に実行することができます。これにより、並行処理や非同期タスクの実装が容易になり、パフォーマンスの向上や応答性の向上が可能です。(※スレッド:ひとつの処理の実行単位)
習得難易度は、若干高めです。
企業内で近くにサポートしてくれる人がいるのであれば大丈夫ですが、独学の場合は行き詰る可能性もありますので、他の言語から始めた方がいいと思います。
参考)世界のプログラミング言語使用ランキング
TIOBEで、プログラミング言語の人気度ランキングを提供しています。
「何を作りたいのか?」や「習得難易度」のカテゴリは無いのですが、どんな言語が人気なのかがわかります。
2023年現在は、Pythonが一位になっています。