前回の企業型確定拠出年金の概要に続き、個別投資先について、説明していきます。
このページでは、日本株に投資している商品について、初めて投資を行う人たちにもわかりやすく簡単に説明しています。
特に確定拠出年金の場合、新入社員や中途入社で、会社に入ったばかりの人にとっては、わかりにくいので、参考にして頂ければ幸いです。
(目次)
日本株に投資したい場合は、3種類ある!
日本株に投資したい場合は「SMTAM・日株インデックスL」「フィデリティ・日本成長株」「SMTAM・日株エクセレントF」の3種類あって、それぞれの特徴は以下の通りです。
投資先 | 特徴 |
SMTAM・日株インデックスL | 日本全体(東証株価指数)に投資している。 |
フィデリティ・日本成長株 | 日本企業の中から成長企業を抽出し、投資している。 |
SMTAM・日株エクセレントF | 日本企業の中から長期的な成長が見込めそうな企業を抽出し、投資している。 |
構成銘柄TOP10
それぞれの構成銘柄TOP10は、以下の通りです。
有名企業が並んでますが、自分で銘柄を変えられるわけでもないので、構成銘柄は、あまり気にする必要はありません。
日株インデックスLであれば、規模が大きな会社の比率が自動的に大きくなりますし、日本成長株・日株エクセレントFであれば、運用会社が企業を選別してくれます。
あくまで、有名企業が並んでるという参考程度ですね。
この3つは買っていいのか?
確定拠出年金の主要な銘柄をピックアップし、調査してみました。
年金はお金の話なので、気にすべき点は「どれくらいもらえる金額が増えるのか?」と「手数料をどれくらい取られるのか?」の2点です。
どれくらいもらえる金額が増える?
未来のことは、誰もわからないので、過去この銘柄が登場して以来、どれくらい上がったのかの上昇率(年平均)を取ってみました。
投資先 | 上昇率(年平均) |
SMTAM・日株インデックスL | 7.45% |
フィデリティ・日本成長株 | 7.42% |
SMTAM・日株エクセレントF | 9.44% |
上昇率は、7~9%くらいなので低くはありませんが、野村外国株式インデF野村DCは、28%くらいあるので、過去実績で判断すると、そこまで魅力的な数字でもありませんね。
ただ、日本企業は今後も成長していくと思っていますので、応援する意味でも少しは買っておいたほうがいいと思っています。
どれくらいの手数料を取られるのか?
手数料率は、銘柄ごとに決まっています。2023年4月9日調査時点では、それぞれ以下の数値です。
投資先 | 手数料率 | 120万の場合 | 40年分 |
SMTAM・日株インデックスL | 0.209% | 2,508円 | 約10万円 |
フィデリティ・日本成長株 | 1.683% | 20,196円 | 約80万円 |
SMTAM・日株エクセレントF | 1.375% | 16,500円 | 約65万円 |
(確定拠出年金説明資料の「信託報酬」という欄に記載されています。説明資料をお持ちでしたら、確認してみてください。)
日株インデックスLは、0.209%とそこまで高くありません。
日本成長株・日株エクセレントFは、1%を超えており、かなり高いですね。40年分だと、80万円、65万円もするので、「日株インデックスL」「日本成長株・日株エクセレント」をメインに買うのはやめた方がいいと思います。
(120万円で試算した根拠:毎月5千円の拠出を40年間行うと、5,000円×12カ月×40年間=240万円。中央値の120万円で試算しています。)
「日株インデックスL」を10%分購入しています
わたしは「SMTAM・日株インデックスL」を掛け金全体の10%分購入しています。
日本企業を応援しているのと、手数料の安さが理由です。
あと、「野村外国株式インデF野村DC」には、日本株が含まれていませんので、「SMTAM・日株インデックスL」を追加購入して、全世界の先進国株を購入した状態にしています。