前回の企業型確定拠出年金の概要に続き、個別投資先について、説明していきます。
このページでは、インデックスコレクション(バランス株式30)(バランス株式50)(バランス株式50)について、初めて投資を行う新入社員の人たちにもわかりやすく簡単に説明しています。
インデックスコレクションとは?
まず、インデックスコレクションは、国内株式、外国株式、国内債券、外国債券をミックスした投資商品です。
それぞれの主要経済指数(インデックス)に連動している投資商品のため、インデックスコレクションと名付けられています。
国内株式 | TOPIX(東証株価指数)に連動 |
外国株式 | MSCIコクサイ・インデックスに連動 |
国内債券 | NOMURA-BPI総合指数に連動 |
外国債券 | FTSE国債インデックスに連動 |
数値の違いは?
30・50・70の数値の違いは、株式の割合がどれくらいかを表しています。
30だったら、国内株式/外国株式の合計が30%、50だったら50%、70だったら70%ということです。
数値が高いほど、変動リスクが大きくなります。
大きく価値が上がるかもしれないが、逆に大きく価値が下がる可能性も併せ持っています。
大きく上がることを期待するなら、下がることへの覚悟も必要という感じですね。
インコレ30・50・70って買っていいの?
確定拠出年金の主要な銘柄をピックアップし、調査してみました。
年金はお金の話なので、気にすべき点は「どれくらいもらえる金額が増えるのか?」と「手数料をどれくらい取られるのか?」の2点です。
どれくらいもらえる金額が増える?
未来のことは、誰もわからないので、過去この銘柄が登場して以来、どれくらい上がったのかの上昇率(年平均)を取ってみました。
インコレ30・50・70は、それぞれ、5.15%、8.92%、13.04%です。
このページを書いている2023年4月時は、株価が堅調なので、株価比率が高い商品ほど堅調です。
今後も株価上昇を期待するなら、インコレ70を買っておくと、将来の年金も増えそうです。
どれくらいの手数料を取られるのか?
手数料率は、銘柄ごとに決まっています。2023年4月9日調査時点では、インコレ30・50・70は、資産額に対して、年間0.154%の手数料を取られます。
(確定拠出年金説明資料の「信託報酬」という欄に記載されています。説明資料をお持ちでしたら、確認してみてください。)
資産額は、人それぞれで違うので、一概には言えませんが、資産額120万円の場合だと、年間1,848円、定年までの期間を40年とすると、7万円くらいです。
人それぞれの感覚次第ではありますが、40年で7万円なら高くないと思います。
(120万円で試算した根拠:毎月5千円の拠出を40年間行うと、5,000円×12カ月×40年間=240万円。中央値の120万円で試算しています。)