ChatGPTは、２０２３年７月現在、バージョン３．５とバージョン４の２つが利用できます。
この２つのバージョンの違いは、文献的には、
- GPT-4は、従来のGPT-3.5と比べて高い問題解決能力を備えている。
- GPT-4は、幅広い一般知識を持っている。
- 外部から投入される「パラメータ」の数は3,550億個から約100兆個に増加
- コンピュータが処理できる「トークン」の数は4,097から32,768に増加
- GPT-4は模擬司法試験や大学院試験などの試験において、GPT-3.5を上回る結果を示す
等があるのですが、実際にどんな違いがあるのかを確認してみました。
（目次）
違い① GPT-4は、回答が親切でわかりやすい
まずは、ChatGPTが返してくれる回答内容が違います。
GPT-４のほうが、自然な言葉で奥深い内容を返してくれます。GPT-3.5は、何となく一般的な回答をしている感じがあります。
いくつか質問してみました。
質問① GPTの言語処理モデルについて、教えて
GPT-3.5の回答
GPT（Generative Pre-trained Transformer）は、OpenAIが開発した言語処理モデルです。GPTは、Transformerと呼ばれるニューラルネットワークアーキテクチャを使用しています。GPTは、大量のテキストデータを学習し、そのコンテキストに基づいてテキストの生成、翻訳、要約、質問応答などのタスクを行うことができます。
GPTは、教師なし学習の手法を使用しています。まず、大規模なテキストコーパス（例：ウェブの文章）を用いて、予測タスクを実行するためのモデルをトレーニングします。具体的には、与えられた単語や文脈から次の単語を予測するというタスクを行います。
トレーニングの後、GPTは一般的な言語理解の能力を持つようになります。このモデルを特定のタスクに適用する場合は、追加のトレーニングを行うこともあります。たとえば、質問応答タスクを解決するために、GPTを特定の質問と回答のペアでトレーニングすることができます。
GPTは、自然言語処理のさまざまな応用に役立つことがあります。具体的には、文章生成、文章要約、機械翻訳、質問応答、文書分類、感情分析などのタスクに利用されます。GPTは、言語モデルとしての利用だけでなく、対話システムやAIアシスタントとしても使用されることがあります。
なお、この回答は2021年までの情報に基づいていますので、最新の研究や開発については留意してください。
GPT-4の回答
もちろん、GPT（Generative Pretrained Transformer）とはOpenAIによって開発された自然言語処理モデルのことです。基本的なアイデアは、大量のテキストデータから言語のパターンを学習し、新しい文を生成したり、質問に答えたりする能力を持つことです。GPTは特に生成タスクに強く、テキストの生成、翻訳、要約などに使用できます。
GPTはトランスフォーマーアーキテクチャをベースにしています。このアーキテクチャは「アテンション」メカニズムを用いて、テキスト内の単語間の関連性を捉えます。これにより、文の構造と意味をより深く理解することができます。
また、GPTは「事前学習」と「微調整」の2段階で訓練されます。まず「事前学習」では、モデルは大量のテキストデータ（インターネット上の書籍、ウェブページ、記事など）からランダムに生成されたテキストを予測することで学習します。この段階では特定のタスクには特化していません。
次に、「微調整」段階では、モデルは特定のタスクに対応するように訓練されます。これは一般的に、特定のタスクに関連する小さなデータセット上で行われます。
それぞれのバージョンのGPT（GPT-1、GPT-2、GPT-3、GPT-4など）は、そのサイズ（すなわち、モデルのパラメータの数）と訓練データの量で区別されます。より新しいバージョンは通常、より大きなサイズとより多くの訓練データを持っており、それによって更に高いパフォーマンスを達成しています。
質問② コンピュータの動作原理を教えて
GPT-3.5の回答
コンピュータの基本的な動作原理について説明します。
- 入力（Input）: コンピュータには、ユーザーや他のデバイスからの入力があります。キーボード、マウス、タッチスクリーンなどの入力デバイスを通じて、ユーザーは情報や命令をコンピュータに送ります。
- 処理（Processing）: コンピュータは、受け取った入力情報を処理します。処理の中心となるのは、中央処理装置（Central Processing Unit, CPU）です。CPUは、計算や論理演算、データの移動などのタスクを実行します。
- 記憶（Memory）: コンピュータには、データや命令を一時的に保存するためのメモリがあります。主記憶装置（主記憶またはRAM）は、CPUがアクセスすることのできる高速な記憶領域です。データやプログラムは、主記憶装置に読み込まれ、処理されます。
- 出力（Output）: 処理された結果や計算結果を、ユーザーや他のデバイスに出力します。ディスプレイ、プリンタ、スピーカーなどの出力デバイスを通じて、情報や結果が表示されたり、音声が出力されたりします。
- 制御（Control）: コンピュータは、プログラムに基づいて動作します。プログラムは、一連の命令や手順の集合であり、コンピュータがどのように処理を行うかを制御します。制御ユニットやオペレーティングシステムなどが、プログラムの実行やデバイスの制御を担当します。
このようなプロセスが繰り返されることで、コンピュータは入力を受け取り、処理を行い、結果を出力します。これにより、様々なタスクやアプリケーションを実行することができます。
GPT-4の回答
コンピュータはその基本的な動作原理を以下の四つのステップ、すなわち「入力」「処理」「記憶」「出力」（Input, Processing, Storage, Output、IPSO）に分けることができます。
- 入力（Input）：これはユーザーからコンピュータへの情報の送信です。キーボードやマウスからの入力、センサーからのデータ、インターネット経由で受け取ったデータなどが該当します。
- 処理（Processing）：コンピュータの中央処理装置（CPU）が、入力データを解析し、計算し、操作を行うことです。これには、四則演算、論理演算、比較演算などが含まれます。
- 記憶（Storage）：情報を一時的にまたは永続的に保存する部分です。コンピュータには二種類のメモリがあります：RAM（ランダムアクセスメモリ）とストレージ（ハードドライブやSSD）。RAMは一時的な情報の保存（ワーキングメモリ）に使われ、ストレージは長期的な保存に使われます。
- 出力（Output）：処理された情報をユーザーに表示する部分です。これはコンピュータモニターに表示される情報、プリンターから出力される書類、スピーカーからの音声などが該当します。
これら全てのプロセスは、コンピュータがプログラムを実行するために必要で、OS（オペレーティングシステム）と呼ばれる特殊なソフトウェアがこれらのプロセスを管理します。また、これらのプロセスは全てバイナリシステム（0と1のみを用いるシステム）上で実行されます。これは電気信号がオン（1）とオフ（0）の二つの状態しか持たないためです。
なんとなく、GPT-4のほうが人間にとって、わかりやすい表現をしてくれています。
あと、途中に太字になっている部分も、ChatGPTの回答そのままですので、人間にとって、より見やすい表現にしてくれるのがわかります。
あと、ChatGPTはブログ記事も書いてくれると評判なので、陰陽五行に関するブログ記事を聞いてみました。
質問③ わたしは、陰陽五行に関するブログを書いています。 ブログのアクセス数を増やすために有効なブログ記事タイトルを５つ教えてください。
GPT-3.5の回答
陰陽五行に関するブログのアクセス数を増やすためには、興味を引き、魅力的なブログ記事タイトルが重要です。以下に、アクセス数を増やすための5つの有効なブログ記事タイトルを提案します。
- 「陰陽五行の秘密を解き明かす：バランスと調和の鍵」
- 「陰陽五行で幸福を引き寄せる方法」
- 「五行の力を活用して理想の人間関係を築く方法」
- 「陰陽五行と健康：バランスを整えて自己治癒力を高める」
- 「五行のパワーを活かした開運術：成功と繁栄を引き寄せる方法」
これらのタイトルは、陰陽五行の概念に関心を持つ読者の注意を引きつけるだけでなく、彼らに実用的な情報や具体的な方法を提供することも示唆しています。タイトルを魅力的にし、本文で読者の期待に応えることが重要です。また、キーワードの適切な使用とSEO対策も忘れずに行ってください。
GPT-4の回答
陰陽五行に関するブログを書いているのですね。ブログのタイトルは、訪問者がクリックしたくなるように魅力的であり、記事の内容を具体的に表現する必要があります。以下、アクセス数を増やすためのタイトル案を5つ提案します。
- “陰陽五行入門：理論とその日常生活への応用”
- “あなたの運命を左右する？ 陰陽五行とパーソナリティの関係”
- “生活に彩りを！陰陽五行に基づくインテリアとファッションの選び方”
- “陰陽五行が教える、健康でバランスの良い生活の秘訣”
- “人間関係をスムーズに！陰陽五行で理解する人間のタイプ”
以上のようなタイトルは、陰陽五行の知識があまりない人でも興味を持ちやすい内容であり、日常生活に直接関連する話題を扱っています。これらは読者の興味を引きつけ、アクセス数の増加につながると思います。
違い② 回答のスピード感は変わらない？
回答のスピード感は、そんなに劇的な違いはありませんでした。
そもそも、回答内容が違ってますので、あまり比較にならないような気もしますが、GPT-3.5は、一般的なことをザっと回答してくれるのに対し、GPT-4は、ひとつひとつ考えながら回答してくれている感じがします。
もしかしたら、APIを使った場合の応答速度の違いがあるかもしれませんので、その場合は内容追記します。
違い③ GPT-4は月額２０ドル！
GPT-3.5は無料で利用でき、
GPT-4は、月額２０ドルの有料サービスとなっております。
日本円で３，０００円くらいです。
まとめ
GPT-3.5とGPT-4を比較してみた結果は、前評判の通り、GPT-4のほうが自然な感じで回答してくれて、相談相手としては、GPT-4のほうが良さそうです。
どちらを選ぶかは、どれくらい利用したいか次第ですが、少しChatGPTを試してみたいくらいのレベル感であれば、無料のGPT-3.5で充分だと思います。
もし、具体的な相談相手としてChatGPTを活用したいと思うのであれば、GPT-4のほうがおすすめです。より自然な相談相手になってくれます。
GPT-４へのアップグレード方法
GPT-４にアップグレードしたい場合は、ChatGPT左下の「Upgrade to Plus」からアップグレードできます。
「Upgrade plan」を選択後、クレジットカード情報を入力し「申し込む」
アップグレードできました。
アップグレードしたら、GPT-3.5とGPT-4を選ぶことができます。
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