このページでは、前回の干支暦に引き続き、十干それぞれのイメージをもとに、人の精神面・個性について、勉強していきます。
※このページでは、甲・乙・丙・丁の4つを学びます。
十干の種類とイメージ
「十干」は、精神を表しており、それぞれの干から空間をイメージすることができます。
十干 | 読み方 | 空間イメージ | 解釈 | |
甲 | こう | 大樹・樹木 | 直 | まっすぐ伸びる |
乙 | おつ | 草花・枝・苔 | 曲 | 一面の野に咲く草花 |
丙 | へい | 太陽・強烈光 | 明暖 | 万物を照らす |
丁 | てい | 灯火・人工火 | 孤明 | 暗闇を照らす |
戊 | ぼ | 山岳・山脈 | 不動 | どっしりとした安定感 |
己 | き | 大地・田畑 | 広平 | すべてを受け入れる |
庚 | こう | 鉱石・剣 | 鋭利 | 固くするどい |
辛 | しん | 宝石・砂利 | 柔鋭 | 強く輝く |
壬 | じん | 大海・大河 | 流動 | 大きく広がる |
癸 | き | 雨露・真水 | 暗流 | 清らか |
甲の個性
「甲」は、まっすぐ伸びる一本の大樹です。
マイペースに物事を進める反面、頑固で変化するのが苦手な特徴もあります。まっすぐ伸びる一本の大樹ですので、自分で立って、一本の強い芯が通っています。
長い年月をかけて成長していくため、コツコツと積み上げていく大器晩成の人生です。近くに同じような大樹があると栄養分が持っていかれますし、自分自身が目立つことができませんので、なるべく、同じ甲の干を持つ人とは組まない方がいいでしょう。
大木ですので、一度倒れると再起が困難です。ただし、材木になっていく生きていく道もありますので、倒れても、必ず生きる道はあります。
乙の個性
「乙」は、一面の野に咲く草花です。
誰とでも仲良くなることが得意で協調性・和合性があることが特徴です。一面の野に咲く草花ですので、たくさんの人たちに囲まれながら、生きていきます。
また、時には風雨にさらされ、時には誰かに踏みつけられながら、生きていきますので、とても柔軟な対応力を持っており、強力なリーダーシップも持ち合わせています。
甲とは異なり、人と組むことに長けており群生すればするほど強くなります。人脈形成も得意ですので、とても強力なリーダーシップを発揮して、組織のリーダーとなって生きていくと良い人生が開けていきます。
丙の個性
「丙」は、万物を照らす太陽です。
おおらかで明るく温かい性格を持っていることが特徴です。太陽ですので、自分が源となり万人を元気づけられることができます。
どこへ行っても目立ってしまい、逃げ隠れができない存在感を持ち合わせています。ただ、いつも周りの人から見られており、大きな存在感も持ちあわせていますから、嘘をつくとバレてしまいやすいです。すべての干に共通して言えることではありますが、特に「丙」の干を持つ人は、嘘をつかない方がよいでしょう。
「丙」を持つ人は、自然体でユーモアセンスを持って生きていくことができます。自分も他人も人生を楽しみながら生きていきたいと願っています。
丁の個性
「丁」は、暗闇を照らす灯火です。
繊細で、反発心がある反面、近づいてみるととても温かい心を持っていることが特徴です。灯火ですので、暗闇の中でも、明かりを照らし、人を勇気づけることができます。
灯火は孤独な明かりですので、近づいてくる人に対してはとても嬉しくなり喜びを感じます。ただ、去っていく人に対しては、特に強い嫌悪感を持っています。
「丁」を持つ人は、すぐに明るい人だとは気づかれません。近くに来てみて初めて、とても明るく温かい人だと気づかれますので、勘違いされやすい性格です。孤独な灯火で、周りの人たちを暖かく癒しながら生きていくことができます。
己~癸の個性
次のページでは、残りの干(戊・己・庚・辛・壬・癸)を勉強していきます。