このページでは、ロジカルシンキングの代表的な考え方「演繹法(えんえきほう)」「帰納法(きのうほう)」について、解説を行っています。
ロジカルシンキングを学んだことがない人にもわかりやすくイメージ図で説明していますので、参考にして頂けたら、うれしいです。
ロジカルシンキングとは?
ロジカルシンキングとは、物事を結論と根拠に分け、その論理的なつながりを捉えながら物事を理解する思考法です。日本語では「論理的思考法」と言います。
代表的なものに以下3つの考え方があります。弁証法に関しては、若干、考え方が異なりますので、このページでは「帰納法」「演繹法」の2つについて解説しています。
考え方 | 論理展開方法 |
帰納法 | 複数の事柄から共通点やルールを探し、結論を導き出す |
演繹法 | 複数の事柄を足し合わせて、結論を導き出す |
弁証法 | 対立する2つの事柄から、より高次元の結論を導き出す |
帰納法
帰納法は、複数の事柄から共通点やルールを探し出して、結論を導き出す考え方です。イメージ図で書くと以下のような形です。
2023年4月時点で話題になっている「ChatGPT」の事例で考えてみます。
事例1「テレビニュースでChatGPTの特集が組まれている」
事例2「chatGPTというワードがSNSトレンドランキングの上位にいる」
事例3「YouTube動画でchatGPTの使い方動画をたくさんみかける」
という複数の事柄から共通点やルールを探してみると、”ChatGPT”と”注目度が上がっている”という2点です。
ですので、この事例を帰納法的に結論を導き出すと、”ChatGPTが注目されている”ということになります。
演繹法
演繹法は、複数の事柄を足し合わせて、結論を導き出す考え方です。
こちらもChatGPTを事例に考えてみます。
事例1「ChatGPTは、人工知能である」
事例2「人工知能は、人々の暮らしを便利にする」
という複数の事柄から、関連性を考えます。
両方の事柄に共通するワードは”人工知能”です。”人工知能”を共通ワードとして、事例1と事例2を関連づけてみると、“ChatGPTは、人々の暮らしを便利にする”という結論が導きだせます。
これが演繹法の考え方です。
注意点)あくまで事例から導き出せることを結論に!
帰納法、演繹法ともに、事例の中にある情報から結論を導き出します。
「事実の中から、結論を導き出す!」といった感じです。
ビジネス現場で使う際は「事実の積み重ねとして結論なのか?」「推測なのか?」がごちゃ混ぜになってしまうことがよくあります。
自分が出した結論が「事実」なのか「推測」なのかは、意識しながら考えるようにしましょう。