前回の企業型確定拠出年金の概要に続き、個別投資先について、説明していきます。
このページでは、債券に投資している「三菱UFJ国内債券インデックス」「三井住友外国債券インデックス」について、説明します。
そもそも、債券ってなに?
そもそも、債券とは、国や企業などが、投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券です。
国や会社が誰かに借金するために発行する証書のようなものです。
株と違うのは、お金を返却する満期日があるかどうかです。株はお金を返す必要はありませんが、債券はお金を返す必要があります。
「三菱UFJ国内債券インデックス」「三井住友外国債券インデックス」は、その債券価格に連動したインデックスに投資しています。
注意!! 債券価格は下がる場合もある!
日本人にとって「債券」というと、日本国債をイメージすると思います。
日本国債は安全資産というイメージがあると思いますが、この投資先の「三菱UFJ国内債券インデックス」「三井住友外国債券インデックス」も価格下落が無い安全資産と錯覚しないように注意が必要です。
下のグラフは、設定されてからの価格推移ですが、価格下落している時期が結構あります。債券に投資するときも価格下落はする可能性があることは注意しておきましょう。
債券インデックスは買っていいの?
確定拠出年金の主要な銘柄をピックアップし、調査してみました。
年金はお金の話なので、気にすべき点は「どれくらいもらえる金額が増えるのか?」と「手数料をどれくらい取られるのか?」の2点です。
どれくらいもらえる金額が増える?
未来のことは、誰もわからないので、過去この銘柄が登場して以来、どれくらい上がったのかの上昇率(年平均)を取ってみました。
投資先 | 上昇率(年平均) |
三菱UFJ国内債券インデックス | 1.15% |
三井住友外国債券インデックス | 5.56% |
上昇率は、1%と5%くらいです。そんなに高くはありません。定期預金で資産が増えないよりは良いかなと思う程度です。
どれくらいの手数料を取られるのか?
手数料率は、銘柄ごとに決まっています。2023年4月9日調査時点では、それぞれ以下の数値です。
投資先 | 手数料率 | 120万の場合 | 40年分 |
三菱UFJ国内債券インデックス | 0.176% | 2,112円 | 約8万円 |
三井住友外国債券インデックス | 0.231% | 2,772円 | 約11万円 |
(確定拠出年金説明資料の「信託報酬」という欄に記載されています。説明資料をお持ちでしたら、確認してみてください。)
両方とも、そこまで高くはありません。手数料率に関しては問題なさそうです。
(120万円で試算した根拠:毎月5千円の拠出を40年間行うと、5,000円×12カ月×40年間=240万円。中央値の120万円で試算しています。)