陰陽五行の世界
陰陽五行・在り方

2024年12月22日(日)庚申 ~ 西方の金神と冬至を迎える静かな力強さ~

2024年12月22日(日)は「庚申(かのえさる、こうきんのさる)」の日です。

庚申の日は、その名の通り十干の「庚」と十二支の「申」が組み合わさった干支です。

この時期は、1年の中で最も夜が長い時期。日常の忙しさから一息つき、自分の内側を見つめ直す大切な節目です。

庚申は「西方の金神(せいほうのこんじん)」とも称され、その強固で鋭いエネルギーが特徴です。困難に立ち向かう力や、冷静な判断力を授けてくれる日でもあります。そんな庚申の日の意味や過ごし方を知り、冬至の季節感と共に、より良い一日を過ごしてみませんか?

 

庚の意味と特徴

「庚」は金性の陽にあたり、「鉄」や「岩石」を象徴します。強さ、決断力、実行力に優れ、何事にもスピード感を持って行動することができます。

  • 特性: 一本気、勇敢、負けず嫌い
  • 象徴: 鋼のように鍛え抜かれた強靭さ

庚は動いてこそ活力を得られる性質を持ちます。じっとしていては錆びてしまう鉄のように、行動することで新たな可能性が開ける日です。

 

申の意味と特徴

十二支の「申(さる)」は金性を持ち、季節としては初秋、時間としては午後4時頃を象徴します。知恵や行動力、柔軟な適応力が特徴です。

  • 特性: 柔軟性、機転の速さ、変化への適応力
  • 象徴: 目まぐるしく変わる状況にも動じず、機敏に立ち回る力

申の日は、考えるより先に行動することでチャンスをつかみやすい日です。


庚申(かのえさる)の別名とその意味

庚申は「西方の金神」とも呼ばれ、堅固で重い岩石を象徴します。この「金神」の力は、試練や困難にも屈しない強い意志と、安定した判断力を示しています。

  • 象徴する風景: 「堅くて重い大きな岩石」
  • 特徴: 戦いの神様として、どんな困難も乗り越える力を授ける

庚申の日は行動力と理性が試される日です。無計画に突き進むのではなく、しっかりと地に足をつけた行動が成功への鍵となります。

 

12月後半の季節感~冬至の静けさと力強さ~

12月後半、この季節は1年で最も昼が短く、夜が長い日。自然の流れが一度静まり返るこの時期は、来る新年への準備期間でもあります。
冬至には次のような意味が込められています。

  • 陰から陽へ: 冬至を境に日が長くなり始めるため、再生や復活を象徴します。
  • 柚子湯とカボチャ: 冬至に柚子湯に入ることで邪気を払い、健康を祈願します。また、カボチャを食べて栄養を蓄えることで、厳しい冬を乗り越える力を養います。

庚申の強いエネルギーと冬至の「再生」の力が組み合わさるこの日は、新たな始まりの準備に最適な一日です。

 

庚申の日をより良く過ごすために

1. 計画を立てて行動する

庚申の「行動力」と「決断力」を活かして、来年の目標や計画を立ててみましょう。手帳に具体的なステップを書き込むことで、実行力が高まります。

2. 心と体を整える時間を持つ

冬至の静けさを感じながら、心身を整えましょう。

  • 柚子湯でリラックス: 疲れた体を温め、心も軽くする時間を作る。
  • 瞑想や読書: 自分自身を振り返り、内なる声に耳を傾ける時間を大切にする。

3. 家族や大切な人と過ごす

冬至は「陽」の気が戻る日。家族や友人と温かい食卓を囲み、日々の感謝を伝え合うことで、心が満たされる一日になります。

 

今日の風景イメージ

「堅い岩石が積み重なる冬の山。冷たい空気に包まれた中でも、雪解け水が少しずつ流れ、命の息吹を感じる静寂の世界。」

この風景は、庚申の強固な意志と冬至の静けさを表現しています。目に見えない変化が確実に訪れる中で、自らの強さを信じ、静かに未来を見つめる一日の象徴です。

 

さいごに

2024年12月22日、強さと静けさが共存する特別な一日です。目の前の小さな一歩が、大きな変化への第一歩となります。困難にも屈しない庚申の力を胸に、心穏やかに新しい自分へと歩み始めましょう。

今日という日が、皆さんにとって力強く、温かい一日となりますように。

 

本日の干支は、Youtubeでもお話ししております。